全国の懐かしい町並みを見て歩いてかれこれ30年近くになりました。 その時の街並み紀行とあわせて、主に余り著名でないB級以下の建物やバスをはじめとした懐かしい車たちを色々な角度から見た画像なども紹介したいと思っています。 建物の模型等を作られる方の参考になればブログ主としては大変幸せに思います。

2021年1月29日金曜日

間も無く消える昭和の遺構。~凸版印刷板橋工場~

 板橋区・志村坂上にある戦前のモダン建築・凸版印刷の社屋が移転統合のために解体されるという話を友人から聞いて行ってきました。

21.1.10 板橋区 志村

中山道に面した凸版印刷の敷地は広大です。
その塀にも歴史を感じさせます。
当工場を中心に関連する中小印刷工場が近隣に建ち、板橋は印刷の町とも言われた時代の中核施設です。



おそらく中山道に都電が走っていた頃から変わっていないであろう景色。
歩道の右手が中山道です。この風景も、もうじき過去のものとなります。



ひと区画奥まったところには、雄大な凸版印刷板橋工場の社屋があります。



中央にスマートかつマッシブな時計塔をおき、左右両翼に広がる社屋は1938年築、インターナショナルスタイルの建築です。



すこし引いて見てみます。
写真右手の2階建て建築には外部の出版社などの編集者が出張校正を行う出張校正室があり、工場側の担当とギリギリのやり取りをする場。多くの編集者にとって悲喜こもごも想い出の場所であったと言います。



正面角の部分がRを描いており、エントランスとなります。
無駄な装飾を排したアールデコ調のデザインです。


板橋工場はさいたまに新築された新工場に移転・統合されて消えてゆきます。

15 件のコメント:

  1. モハメイドペーパー2021年1月30日 13:39

     戦前の志村なんて東京の外れだから、土地を贅沢に使った工場が建てられたのですね。
    小石川の共同印刷、市ヶ谷の大日本印刷の周辺も似たような雰囲気です。

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  2. モハメイドペーパーさん
    たしかに戦前のそのあたりは敷地が充分あったのでしょうね。
    今となっては凄い資産ですよね。

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  3. こちらの記事でこの工場が無くなることを知りました。近所に住んでいるので毎日目にしています。これからは違った目で見れます。

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  4. ちょ さん
    昭和の遺構も消え去りますね。
    当たり前のものが無くなるのは寂しいです。

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  5. 今後跡地にはなにかできる予定は決まっているんでしょうか?

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  6. 匿名さん
    自分もよくわかりませんが、マンションとかなのでしょうか。

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  7. 約40年前、働いていた場所です
    感慨深いものが

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  8. どなたか志村坂下1丁目にあったアート社を知りませんか?

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    1. リッシェル志村

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    2. サンマンションアトレ志村になっていますが、アート社どこに行ったのか知りませんか?

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  9. 凸版印刷 板橋工場の南1棟を建て替え
    2012/4/23 東京

     【板橋】凸版印刷(台東区)は、板橋区志村1丁目にある板橋工場の南1棟を建て替える。現在は鹿島(港区)で11月の完了をめどに既存工場の解体を進めており、跡地には事務所棟を建設する計画だ。詳細は今後固める。

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  10. 志村遺跡第9地点発掘調査報告書 : 凸版印刷株式会社第8棟解体工事に伴う調査 : 東京都板橋区

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  11. 史跡公園になる予定。

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  12. 医療法人社団の明芳会が土地を買ったらしいが、病院になるのか?

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  13. 昔は毎月ここまで月刊誌の出張校正に行ってました。今ではデジタル化が進み印刷所までわざわざ行くこともなくなりました。懐かしいです。

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