全国の懐かしい町並みを見て歩いてかれこれ30年近くになりました。 その時の街並み紀行とあわせて、主に余り著名でないB級以下の建物やバスをはじめとした懐かしい車たちを色々な角度から見た画像なども紹介したいと思っています。 建物の模型等を作られる方の参考になればブログ主としては大変幸せに思います。

2013年9月30日月曜日

矢吹の病院

矢吹にある病院は、ちょっとした街には良くある洋館建築の病院です。
そして、大半のこのような建物は忘れ去られたように無くなって行くのが世の常です。
幸いこちらの建物は大正ロマンの館として存命しました。

こちらの洋館は大正9(1920)年に造られた「屋形医院」の建物で、矢吹の商店街の通り沿いに建っています。
屋形医院は昭和40年ごろには既に廃業、町商工会が「施設を商店街の活性化に生かそう」と平成7年、「大正ロマンの館」と名付けて活用されたとのことです。
そして数年前までは夜間のライトアップなどをして商店街をもり立ててきた。

ところが、東日本大震災で矢吹町内も全世帯の半数以上が損壊し、中心商店街でも店舗や建物の取り壊しが相次いだとのこと。
大正ロマンの館も壁が崩れ、土台がずれるなどして解体が取り沙汰されていた模様ですが、今は再生・活用に向けて準備がされているようです。
本日はその1990年の姿の画像です。

90.3.10 福島県 矢吹
建物外観。

90.3.10 福島県 矢吹
建物正面。

90.3.10 福島県 矢吹
建物左側。

90.3.10 福島県 矢吹
正面玄関ポーチ。

90.3.10 福島県 矢吹
解りにくいですが、建物裏面。

福島民報より
こちらはネットに出ていた復旧作業の様子です。
昔の姿に戻って街の活性化に寄与できると良いですね。

2013年9月28日土曜日

お知らせ ~ 拙著 『昭和の鉄道施設』、発売になりました。


9月30日、拙著『昭和の鉄道施設・東日本編』が発売になります。



悲願の本ができました。

内容は最初から最後までひたすら駅舎をはじめとした駅とその周辺の建物を中心にしたストラクチャーばかりの写真集です。
この写真集を作ったきっかけは、この種の本が世の中に見当たらないなら、自分が作ろうと思ったからであります。そして地面派モデラー向けに現在まとまった資料が皆無と言って良い国鉄民営化前後の昭和の鉄道を取り巻くストラクチャーを概観出来る資料を提供したいと言うことにありました。
私自身、『地鉄電車』を創るにあたってその参考資料集めに大変苦労をしました。
その時に手元に置いて役に立つ資料の必要性を痛感しておりましたが、現実的には色々な記事に埋もれた何気無い情景写真を細めにスクラップ以外は、自分の足で集めた写真やその時感じた臨場感が頼りでした。
その資料集めのための取材旅行がいつの間にか建物巡り自体を楽しむ趣味の一分野と化すようになりました。そしてその蓄積がそれなりのボリュームになってゆきました。
今回の本はライフワーク的になってきたその成果を纏めたものです。


内容抜粋

上記のような理由から、モデラー目線をコンセプトにしていますので、例えば駅舎にしても格好の良い正面からの『絵になる』画像は勿論あるものの、あまり格好のよくないホーム面や側面等、できるだけ四方の様子がわかるように心がけて編集をしたのが特徴です。

建物資料も掲載


また、建物を設計・製作するのにネックになる最低限の実物の基礎知識と製作するのに役に立ちそうな図面や数値的データも合わせて掲載をすることで、模型製作の一助になればという思いもあります。

石越駅


この本、実は構想約20年になります。
実現までの道程は長かっただけに出版に漕ぎ着くことができたことは感無量です。
名取編集局長のご配慮で、内容は基本的になるべく削らない様に東日本と西日本の2冊に分冊化提案を受け、喜んでお願いを致しました。
今回はその前編・東日本編です。
鉄道施設が本書の中核を占めますが、駅から出た周辺の良く見掛けることができた建物についても目を向けているのも本書の特徴です。


日通事務所・喜多方

駅前に良くある建物としては日通事務所、タクシー営業所、駅前食堂、駅前旅館等々・・・。
そのような代表的なものも紙面が許す範囲で掲載しました。

モデラーの目から見た鉄道関連の施設・ストラクチャーの参考書といえば河田耕一氏の『シーナリーガイド』が何と言っても一番のバイブル本で、尚且つ空前絶後と言っても差し支えない状況で、その後に続くものは中々出ないままに現在に至っています(モデラーからの視点という点ではアプローチが若干違うもので参考になるものとしては大正出版刊『鉄道風景懐古』があります)。
鉄道趣味の中でも余り顧みられないというか陽の当たらない分野なので致し方ないのかもしれません。

河田氏のガイドは蒸気機関車が元気だった1960年代までの鉄道風景を氏特有の文章と共に綴られていますが、その後の国鉄民営化前後を挟む1970年後半から2000年頃までの鉄道風景も急速に過去のものになりつつあります。
有名な駅舎は市民運動で保存が実現したり近年は産業遺産の認識が少しづつ芽生えてきたことで以前よりは状況は若干改善したものの、日本全国大半の懐かしい鉄道施設はそんなことを顧みられる事もなく、いつの間にかこの世から消え去ってしまっています。
特に、国鉄民営化後は合理化によって遊休化した建物に対する税金対策から、急速に不要なものは撤去される傾向が顕著になってきています。

そんな鉄道施設の記録を後世に残すことは鉄道システム全般の記録として車両と同じレベルで大切なことではないかとChitetsuは思っております。
そこで、誰もやらないなら河田氏の著作の『その後版』を不肖私が、やりたいなと思ったのが約20年前のことです。
そして12年前の2001年に『地鉄電車慕情』を上梓しましたが、本当はその時に私はその本(地鉄本)よりも今回上梓することができたストラクチャー本を出したかったものの、売れ行きの懸念等から先ずは先行で地鉄本から発売をして様子を見るという経緯で了解していたのでありました。
ただ、地鉄本発売時点では既に原稿はあらかた書き終えていましたので、それからの諸事情で干支をひと回りしてしまった訳であります。

郵便局・根府川
こちらは掲載から漏れてしまった根府川郵便局。
ほかにも山のような積み残しを残しています。
こちらは追々ブログで公開して行ければと思っています。



奈良井
万人向けの内容ではありませんが、是非本屋さんででも立ち見してやってください。

2013年9月26日木曜日

郡山の吉田薬局

郡山市内に建つ薬屋さん。

90.3.10 福島県 郡山
昭和8年(1933)建築のアールデコ調の立派な建物です。

90.3.10 福島県 郡山
そのデザインが集中した部分。


2013年9月23日月曜日

丸子町にて

丸子の街は昔紡績で栄えた町で、上田から電車もやって来ていました。
そんな丸子の街で見つけた一軒です。


96.4.12 長野県 丸子
駅があった名残か、街灯には「駅前通り」の表示が残っています。

2013年9月21日土曜日

鹿沼近郊の木造校舎

鹿沼近郊にあった懐かしい木造校舎が本日のお題です。


89.9.9 栃木県 加園
懐かしい木造校舎です。
小学生時代に一年間だけお世話になりました。

89.9.9 栃木県 加園
手前の田んぼから眺めた学校の全景です。

89.9.9 栃木県 加園
こちらが正門から見た風景。

89.9.9 栃木県 加園
正門あたりから校庭越しにみた校舎。
よく原型を留めています。

89.9.9 栃木県 加園
少し脇から。

89.9.9 栃木県 加園
もっと斜めから。

89.9.9 栃木県 加園
事務所にお断りして、中も見させてもらいました。
今ではなかなかこういうことは認めてもらえそうにありませんね。
こども達が走り回っている風景が目に浮かびます。

89.9.9 栃木県 加園
教室内の風景。
この頃の子供達も今や30歳代になっていますね。

89.9.9 栃木県 加園

校舎の裏側です。



2013年9月19日木曜日

鹿沼近郊の商店

鹿沼近郊、山沿いの集落で発見した商店です。

89.9.9 栃木県 上南摩
時代が止まったような外観の商店。
酒屋さんが本業でしょうか?

89.9.9 栃木県 上南摩

同じ場所から白黒で撮ったカット。
時代が遡った気がします。


89.9.9 栃木県 上南摩
これで、道が砂利道なら昭和20年代のようです。

2013年9月14日土曜日

久之浜の木橋

たまたま車で走っていて見つけた懐かしい木橋です。
場所について、どうしても思い出せないのですが、前後のネガや地図から推測して平郊外にあったと思われます。
もし違っているようで、ご存知の方いらっしゃったら、ご教示ください。

HP10SH様よりご教示を頂きました。
場所はいわき市久之浜町代ノ下の代ノ下橋とのことです。
震災時には津波被害を受けて失われたとのことです。
ご教示、ありがとうございました。


01.6.9 福島県 久之浜
この写真を撮ったのは県道からではなかったかと思われます。
水際の雰囲気も護岸工事等の手が入っていない、昔ながらの風情を残しています。

01.6.9 福島県 久之浜
川の対岸からの雰囲気です。

01.6.9 福島県 久之浜
近寄って撮った一枚です。
写真は、以上3コマだけです。
もう少し撮っておけばと、悔やまれる橋でした。
今は残っていないのでしょうね。

2013年9月13日金曜日

銚子のお店

銚子の漁港近くにあった商店です。

12.9.7 千葉県 銚子
角を角切りしたところが『みせ』になっています。
奥には立派な蔵があります。
既にみせは機能していないようでした。

12.9.7 千葉県 銚子
みせの部分に近づいてみました。

12.9.7 千葉県 銚子
少し左から。

12.9.7 千葉県 銚子
良い雰囲気を残しています。

12.9.7 千葉県 銚子
反対側の大通り沿いには勝手口があります。

2013年9月10日火曜日

秋葉原の海苔屋さん

世界のアキバのお店の中に埋まってしまうように質素な海苔屋さんがあります。

06.8.10 東京都 秋葉原
こちらがその外観です。

06.8.10 東京都 秋葉原
ちょっと横から。
渋い下町のお店の風情を残していました。

06.8.10 東京都 秋葉原
裏側です。
周りの風景とは全く異なる浮いた建物状態になっていました。
先日見に行ったら空き地になっていました。

2013年9月7日土曜日

早来運輸 厚真車庫

早来運輸は戦前戦後に早来から幌内を結ぶ早来軌道という鉄道を起源とした元は鉄道事業者でしたが、戦後早々の1951年に鉄道廃止・社名変更をしたバス事業者です。その後の社名変更で今はあつまバスという会社名になっているようです。

89.7.29 北海道 厚真
厚真の車庫事務所に停車中の早来バス。


89.7.29 北海道 厚真
入母屋造りのバス営業所。
もしかしたら鉄道時代の駅舎かもしれません。


89.7.29 北海道 厚真
車庫の全景。
89.7.29 北海道 厚真

反対側から見た車庫。


89.7.29 北海道 厚真
木造車庫。
シンプルながら味のある建物です。

89.7.29 北海道 厚真
基本構造は機関車庫と似ています。

2013年9月4日水曜日

神田の海老原商店

神田の海老原商店、看板建築をご存知の方には有名なお店です。

07.1.20 千代田区 神保町
写真撮影時には既にお店としての機能は失われていましたが、全体の様子は未だ維持していました。


07.1.20 千代田区 神保町

別な角度からもう一枚。
この後、あえなく消滅しました。