しかしながら、周知のとおりの場所に立地しているので、おいそれとは近ずけません。
こんなコメントもあります。
『ここでの最大の注意は、昼間でも絶対カメラを持ってウロウロしないこと。すぐに恐い方が来て、画像を処分されるようです。
画像やカメラだけならよいですが、自分自身も処分されてしまうと困るので、用事で通らなければならない時でも、サッサと通り抜けましょう。』
怖いです~。
そこを思い切って、おっかなびっくり見に行ったことがあります。
そして、その姿を見ると、どうしても中も見てみたくなりました。
それが、今回あるイベントがあって、折角なのでここで開催を希望、やっと念願がかないました。
本建物は、大正7年建築の妓楼が、戦後に鯛よし百番という料理店として現在も営業しています。
経営しているのは百番グループです。
百番グループは関西一円で50店舗を超える巨大居酒屋チェーンなのだそうです。
飛田新地創設当時からの貴重な建築で、当時は廓百番と同じ意匠の遊郭建築が整然と並んでいたと言われています。
現在は登録有形文化財に指定されています。
15.5.6 大阪府 飛田 |
建物外観です。
この建物だけはカメラ向けても怒られません。
建物は木造二階建ての入母屋造で、桟瓦葺の純和風建築になっています。
そして二階窓周りに擬宝珠高欄を巡らしています。
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隅切りされた玄関部分。
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唐破風の玄関部分も立派です。
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そしてそこに配された木彫りの看板も立派です。
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玄関です。
内部は見所いっぱいです。
待合室に始まって、各部屋毎に異なる趣向を凝らした襖絵や天井画や手の込んだ欄間の彫刻など強烈な意匠がふんだんに配置されています。
その造作には、複数の宮大工に腕を競わせて造られたようです。
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こちらは待合室です。
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待合室右手に見えるのは、陽明門です。
眠り猫もちゃんと再現されています。
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陽明門をくぐるとこんな部屋があります。
一階右手の橋の彼岸は・・・ |
入り口右手には最上級の部屋があります。
そこにはこの太鼓橋を渡ってゆきます。
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二階に上がるメインの階段の柱は三条大橋を模しています。
階段は二つあって、これはお客さん同志が鉢合せをしない配慮からの設計です。
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中庭。
右手の岩は男女のシンボルをイメージしたもの。
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二階の休憩室。
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当日通された二階の客間です。
いただきます。 |
料理は鰹出汁の寄せ鍋です。
いただきます。
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客室の天井は、ご覧のとおりの立派な格天井です。
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こちらは、一階奥の二間続きのメイン客間です。
手前が鳳凰の間、奥が牡丹の間です。
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こちらは牡丹の間。
板戸絵が立派です。
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こちらも立派な部屋?
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よく見ると『清浄殿』、つまり便所です。
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便所ながら、内装は凄いです。
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満腹になって出た時はすっかり暗くなっていました。
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建物外見の提灯が大阪らしさを醸し出しておりますが、内装見る限りでは東京の目黒雅叙園に近い印象を持ちます。
返信削除・・・入口ガラスに映るあやしい人影に近所の中坊が苦笑しておりますがw
12号線さん
返信削除内装は確かに雅叙園みたいとも言えますが、相当なもんです。
入り口の反射、わらえますでしょう(笑)。
うわ!
返信削除バッチリ撮ってますねー!
おれ、何度いってもちゃんと撮ってない・・・・
ええもん拝見しましたー
犬よし百三番殿
返信削除これでも、後で見ると随分と撮り逃ししていたようです。
濃度の濃いお店です〜。